手元のノートをパラパラと見ていたら、火星と金星に関するメモがありました。
そういえば、火星と金星に関する記事を書こうとして、
何も書かないまま下書き保存した記事があったのを思い出しました。
ノートには、このような書付けがありました。
火星:元々磁場はあった。コアは鉄ー硫黄ー水素の液体合金で、
高温であれば、この3つは均質な液体として存在し、
磁場を発生させる事ができる。
しかし、温度が低ければ、硫黄と水素は分離し、
磁場を発生させられない。
金星:大気のある星には、磁場がある(あった)のが普通。
金星には大気はあるが、磁場がない。火星と同じく、
元々は磁場があったとも考えられる。
金星の温度は、400度を超える高温。コアは鉄とニッケル。
上記を、もっと分かり易い言葉に置き換えると、こうなります。
火星:湿気たマッチ。
金星:導火線のないダイナマイト。
西洋占星術関連のネット記事を見ると、大抵は、
「金星と火星はセットで使う事」とか「火星は使い方が難しい」とか
書かれています。
ダイナマイトである金星を正しく使いたいのであれば、
火星の湿気を取り(活性化させる)、金星に導火線を設置する事と、
適切なタイミングと場所で稼働し、必要以上に燃えたり爆発したりしないように、
管理を徹底する事です。
湿気の取り方や導火線の設置については、他の記事で、
より詳しく書かれているため、ここでは書きません。
そこで、火元の管理はどうするのか?という事について、
考えていきたいと思います。
「火」といって、思いつくのは、何といっても太陽です。
惑星に磁場が存在するのは、太陽からの有害なエネルギーを防ぎ、
有用なエネルギーを適切に受け取れるようにするためです。
磁場は、太陽光など生命の誕生や成長に必要なものは受け取り、
プラズマなど危険な物質を放射する太陽風を、防いでいます。
つまり、火星と金星は、湿気ていたり、導火線がなかったりするとはいえ、
磁気がないので、むき出しの火薬である事には違いないのです。
このむき出しの火薬(火星と金星)の傍で、
焚火(太陽)をしたらどうなるか?
焚火と火薬の距離が近ければ近い程、事故を起こすリスクは高く、
遠ければ、そのリスクは低下します。
距離が遠いと、不完全燃焼となり、
距離が近いと、所かまわず燃えたり爆発したりします。
焚火と火薬の距離がどうであれ、事故を起こすリスクがあるならば、
それは適切に管理する必要性があり、
必要な時に不完全燃焼になるならば、適切なタイミングや場所で、
適度に稼働するよう、管理する必要性があります。
そして、その適任は、やはり水星であろうと思うのです。
火薬がどういう状態で存在していようとも、
火の気がなければ、燃えたり爆発したりする事はありません。
もっと言えば、火元の管理が適切であれば、
焚火(太陽)と火薬(火星や金星)が重なっていても、
何ら問題はない、という結論になります。
それでは、水星が乙女座や双子座の人は有利であって、
魚座は不利なのか、というと、個人的にはそんな風には思いません。
どのようなホロスコープであったとしても、
それは、その人にとって必要な星座の配置となっている筈なので、
落ち込んだり悲観的にとらえるのではなく、
自分自身にとって、そのホロスコープには、
どんな意味があるのだろうか?と思考や想像を巡らせることの方が、
100倍大事な事だと、私は思います。