こんにちは、Space-radです。
先月、ダイエット前のため好きなものをひたすら食べる、
という主旨の動画を見ました。
最初は普通に見ていたのですが、
夕食から翌日の3時頃まで、他人がずっと飲み食いしているのを見て、
ふと思ったんです。
こういう事をしているから、フードロス問題に繋がっていくんだよなあ、と。
一方では、ストレス発散やお金を稼ぐためにドカ食いし、病気になる人がおり、
一方では、満足な食事も食べられないで飢えている人がいる。
殊に最近、スーパーに買い物に行くと、
じわじわと食品や日用品の値段が上がっているのを感じます。
日本のカロリーベースにおける食料自給率は、38%と決して高いとはいえません。
これからも、物の値段は徐々に引きあがってくるでしょうし、
今までのデフレがかえっていき過ぎだったのかもしれない、
などと思うようになりました。
もし、個人個人が自分に最も適切な量の食事を摂るようになれば、
飲食店だって売り逃しがないように、過剰に食品を仕入れては廃棄する、
なんていう事もどんどん減ってくるのかもしれません。
そして、ニーズの残らない飲食店(に限らないのですが)は潰れていくでしょうし、
かえって、それに抗って生き残ろうとしがみつくよりも、
また別な仕事を模索して、どんどん変化していった方が、生き残れるかもしれません。
昔はあまり考えることもなかったのですが、
コロナで世の中の情勢が変化し、ただでさえ危惧されていた食糧難の問題が、
一気に加速したような気がします。
Youtubeを見ていると、食べ物系の動画が人気があります。
そうすると、お腹が空いていなくても、何となく食べたくなる。
ここ数年で消化機能が落ちてしまった私でも、そういう気分になります。
特にいわゆる「メガ盛り・大盛り」系の動画を見ていると、
社会が自動化して、体はろくに動かさなくなったのに、
こんなにたくさん食べて、自分の消化機能を痛めつけてどうするのか…
と、思ってしまうことがあります。
お金についても同じことがいえるのですが、
最初は「これだけ稼げれば十分」と思っていても、
目標達成額に到達すると、もっともっと欲しくなる、という欲が出てしまいます。
そこそこ稼げていて、特に経営状態も悪くないのに、
「その業界で一番ではない」という理由で、無理な商売をして、
倒産、または多額の負債を抱えてしまう会社も、有名無名問わずあります。
そして、そこで抱えた多額の負債を何とか「なかったこと」にしようと、
色々ないかさまを画策し、メディアから「奇跡の復活劇・錬金術」などと
持て囃されて、それを信じてしまうのは、いかにも人間らしい所業だなあ、
と思うのです。
さて、食料の話に戻りますが、私たちがお腹一杯食べられるのは、
当たり前の話ですが、その食物を作ってくれた人がいるからです。
日本人は農耕民族なので、それを良く分かっていて、
「残すのは良くない」という価値観が根強いです。
だけど、最初から「残さないように」と不必要な量を残さず食べるより、
お腹が空いた時に適切な量を食べる方が、健康にもよいし、
辛いダイエットを実践しなくても済みます。
しかし、それでも現代人は食べてしまいます。
理由は簡単です。
ストレスが多く、心が満たされていないからでしょう。
これはお金にもいえることです。
必要以上に無理をして稼ぐのは、
別な何かが満たされていないからではないでしょうか。
「バブル経済」とはよくいったもので、「泡」は限界以上の負荷がかかると
すぐに弾けてしまいます。
そんなはかない経済理念をあてにして生きて、一体何になるというのでしょうか?
特に死期の近い人が、富や名誉にすがっているのを見ると、
何とも言えない気持ちになりますね。
何にせよ欲望というのは、一度火が付くと、抑えがたいもののようです。