なんでもよし。

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「パソコンなんて駄目だよ(笑)」の真意と膨張を求め続ける世界への不信感。

こんにちは、Space-radです。

 

非常に気になるブログ記事を見つけました。

それはYoutubeの終焉について書かれたものです。

 

私自身、最近Youtubeに飽きたなあと感じていたので、

それはとても面白い内容でした。

 

kusunoki.onlineというブログなのですが、

そこのブログ主はあまりリンクを貼ったりして欲しくなさそうな感じでしたので、

ご興味のある方はご自身で検索してみてください。

 

そしてこのブログを読んで、

ずっと私の頭の片隅から消えない言葉が、より強く浮かび上がりました。

 

それは「パソコンなんて駄目だよ(笑)」と言い放った、ある占い師の一言です。

 

 

 

20年程前のこと、当時20代だった私は自分が何者なのか、

どんな職業に就けばいいのか分からず、とても苦しんでいました。

そして、悩んだ末に近所にある神社の占いコーナーへと足を運んだのです。

 

その神社は、たとえば伏見稲荷大社伊勢神宮のような有名で大きな神社ではなく、

裏道にあるような、地元民しか知らない小さな神社でした。

そこで私はある占い師に自分の仕事について相談しました。

 

そして言われたのが「あなたは看護師になったらいいよ」です。

 

私は、この占い師は一体何を言ってるんだ?この私が看護師?

なろうとしたって、なれるわけないじゃん、絶対無理!

と思いました。

 

しかし、現実には私は看護師になれました。

しかも、看護学生時代にはお金が底をついて、学校を中退するしかない、

となった事が3回もあったのです。

それにも関わらず、その度に無利子でお金を貸してくれる人が魔法のように現れ、

私は無事看護師免許を取る事ができました。

 

そしてその時、「看護師なんてなれないし、なりたくない!」ともやもやしている私に

その占い師はこうも言いました。

 

「パソコンなんて駄目だよ(笑)」

 

私は思わずぎょっとしてしまいました。

何故なら、その時私はパソコンの勉強をしてそれで稼いでいく事を

半ば本気で考えていたからです。

 

勿論、そのことは占い師さんには一言も言ってません。

それ以来、私はこの「パソコンなんて駄目だよ」という一言が

どうしても頭を離れませんでした。

 

普通に考えれば、この一言は単純に

「あなたにパソコンは向いてないよ」という意味でしょう。

ですが、私はこの言葉の裏に他に何かあるような気がして、

20年もの間、ずっと大事に持ち続けてきたのです。

 

20年前といえば、GoogleAppleも現在程の力は持っておらず、

FBやツイッターもなく、当然、スマホなんていう物もありませんでした。

IT業界は湧きに湧いて、今よりもずっと注目されている時代でした。

 

 

 

ここで一旦話を区切ります。

 

kusunoki.onlineの記事を読む前に、私はある動画を3つ視聴しました。

一つ目は、副業に関する動画。

二つ目は、大本教神道)の主催するイベントでの経済ジャーナリストの講演。

三つ目は、天空の城ラピュタの考察動画です。

 

一見すると、何の関係もないように見えますが、

これらの動画は私の中で一つの言葉を指し示しました。

 

それは、「膨張の果てにあるものは何か?」です。

 

一つ目の動画で紹介されていた副業は、せどり、プログラミング、

ウーバーイーツ、Youtubeにブログ…。

いずれも、人気のある副業ばかりです。

 

ですが、これらはいずれも膨張し続けることが前提となっています。

 

kusunoki.onlineの知識を借りれば、

クリエイター側(ブロガーや転売屋)にとっては

膨張は市場の奪い合いを意味しますが、

プラットフォーム側(GoogleAmazon)にとっては、

膨張はコンテンツの充実を意味します。

 

それこそ膨張すればする程、いくらでも替わりは効くのです。

個性も何もあったものではありません。

 

膨張し続ける世界で稼ぎ続ける秘訣は、そんなに難しいものではありません。

 

他人よりも高いお立ち台に上り、半裸(又は全裸)で踊り狂えばいいだけです。

SNSで炎上商法がまかり通ってしまうのは、

そのような意味合いが大きいのだと思います。

 

二つ目の動画は、2008年のリーマンショック以降、世界の金融はずたずたになり、

どんなにエンジンをかけても、もう元には戻らず、

それをきっかけとして、英国がEU離脱を決定し、

米国が戦争で稼ぐ事をやめようとしている事を話していました。

 

また、日本の近代化が本格的に終了し、

今までの様に欧米流の「我良し」を続けていてはいけない、という話でもありました。

 

三つ目の動画は、主人公シータとムスカのそれぞれの一族の

ラピュタへの捉え方についてです。

 

シータの一族が膨張し続けるラピュタの文明に懲りて、飛行石を隠したのに対し、

ムスカの一族はそれでも尚、かつての栄光を求めて止まないという内容でした。

 

 

 

今人気の副業で稼ぎ続けるためには、他人を蹴落としてでも

より高い塔へ登らなければならず、かつそのプラットフォームが滅びれば、

その仕事はあっという間になくなってしまいます。

 

日本は明治以降、より高みを目指して地方を犠牲にしながら、

近代化を推し進めてきましたが、

地方が全滅すれば日本国家という存在に意味はありません。

 

そして、ラピュタは地上を支配しその居城を天空高くへと置いた結果、

膨張の果てに破裂してしまいました。

 

 

 

ここで、私の中で一つの解が出ました。

それは、「これからの時代はいかにして破裂しない世界を創っていくか?」

にかかっているのではないかと。

 

そして、残念ながら今まで私がせっせと読んできた

キャッシュフロークワドラント」という本は、前時代の古い遺物で、

これからの時代にはそぐわない考え方でしょう。

 

 

 

件のあの占い師は、20年前のあの当時でも70代前後と思しき人でした。

その人が、単に「IT」や「WEB」などの言葉を使い慣れない為に、

ざっくりとした「パソコン」という表現をしたのかもしれませんし、

本当にただ純粋に「あなたにパソコンは向いてないよ」と

伝えたかっただけなのかもしれません。

 

いずれにせよ、その真意を確かめることはもうできないでしょう。