こんにちは、Space-radです。
ウーバーイーツのサービス料がぼったくりではないかという動画を見ました。
私はウーバーを利用したこともなければ、近所で走っている姿も見かけないので、
ほとんど気にしたことがなかったのですが、色々と問題になっているようですね。
今から2年程前の話です。
その日は夜勤明けで、私は夕食を食べに近所のサイゼリヤに行きました。
通された席でぼーっとしていると、壁に張り紙があるのを見つけました。
そこにはこのように書かれていました。
「今日最も笑顔が輝いていたスタッフは誰ですか?是非、投票してくださいね!」
よく見ると各テーブルには紙とペンが置かれていました。
その時、私はこんな風に思いました。
「サイゼリヤにそこまで求めてない」
程なくして、その張り紙は外されましたが、
何のためにその店の店長はそんな事をしたのでしょうか?
はっきり言って、飲食店のサービスと労働環境は
日本人の私から見ても異常だと思います。
医療従事者のワーカホリックぶりも異常ですが、私が働いていた病院では、
割と真面目に働き方改革に取り組んでいました。
慢性期病棟勤務という事もあり、最も多忙だった時期でさえ、
一日の時間外業務(サービス)は1~3時間程度でした。
職場を選べば、長時間サービス残業しなくてもいい病院や施設はあります。
今、コロナ禍で大打撃を食らっている職種のほとんどが、
労働環境の悪い職場なんじゃないのかな、という気がするのです。
飲食店に限らず「値段に見合うサービスと製品」をバランスよく提供する、
ということを、私達はとてもないがしろにしてきたのではないでしょうか?
「誰かの役に立つのは素晴らしい」
確かにその通りです。
とてもよい事です。
でも、その心の裏側をちょっとだけ覗いてみてください。
「それって、本当に奉仕の精神なんでしょうか?」
おかしいですね、みんな時間も人も物もお金も度外視して、
値段以上の素晴らしいサービスや製品を開発することには躍起になるのに、
適正な値段を査定して適正に稼ぎ、自分も程ほどに楽をする事には、
誰も見向きもしません。
日本のサービスは世界一だと言われています。
一時は「おもてなし」という言葉が流行りました。
しかし、その一方で海外ではこんな風にも言われています。
「旅行するには最高の国、でもそこで働きたくはない。」
私達は今一度、自らの労働に対する価値観を振り返り、
個々の働き方を改革する時がやってきているのかもしれません。