こんにちは、Space-radです。
一部のスピ系の人と話していると、すごく違和感を感じる事があります。
神様に「呼ばれた」から神社に行く。
自分に必要だったから「起きた」。
宇宙にそう「言われた」からする。
「ツインソウルだから」愛し合う。
それでは、このような人達は、自分が「したい」と思う事を
自らしないのでしょうか？
上記の言葉は全て
「他人（外部）に変化が起きたから、自分も変化する」
という意味にも取れます。
それって、本当に自分の人生を生きている、と言えるのでしょうか？
あるスピ系の人と話しをした時、波動の話になりました。
その時に私は、 「波動を高くするためには、何をするんですか？」
と聞いたんです。
私はてっきり、
他人に親切にするとか、
自分を受け入れるとか、
好きな事をするとか、
塩で浄化するとか、
瞑想をするとか、
そういう返事が返ってくるとばかり思っていました。
ですが、その人は答えられなかったのです。
何故かは分かりません。
でも、その時にその人の様子や表情を見ていて、感じました。
「あぁ、この人、本当の自分に向き合うのが怖いのかもしれないなあ」と。
「自分を信じよう」と言葉にするのは簡単ですが
これを実践しようとするのは案外難しいことなのかもしれません。
「 自分探し」
なんて書くと、とてもカッコよく響きますが、
実際はどうなんでしょう？
私は自分自身と向き合うに当たって、
しんどい事、苦しい事、認めたくない事・・・
そういうネガティブな反応が出ました。
何故なら、私は平凡な人間なので、
弱い所やカッコ悪い所、嫌な部分もあるのです。
それらと真っ向から向き合って、受け入れる作業はしんどいです。
やはり、自分は善良な人間・カッコいい人間だと思って
生きていたいじゃないですか？
だけど、人間というのは不思議なもんで、
他人から見たらとても素晴らしい美点が、
本人にとっては認めたくない汚点だったりするのです。
他人から見てどんなに美しくて羨望されても、
本人にとっては隠しておきたい影の部分なのです。
人間っていうのは、本当に不思議な存在だなあと思います。
その美点を自分自身で認めて大事にしてあげるだけで、
みんな幸せになれるんですけどね。
ところで、
自分自身への不信感や無価値感は、想像以上に人間の内面を破壊します。
インターネットが発達し、SNSという存在ができてから久しくなりますが、
果たして、私達は今現在の自分自身を大事にできているでしょうか？
過去の自分を振り返ったり、未来の自分を思い描いたり。
過去の経験から何かを学び取ろうとしたり、未来に目標を設定して努力する事は
とても大事な事です。
でも、今この瞬間の自分自身に向かって
「頑張ってるなあ、偉いなあ、凄いなあ」
と言えますか？
今、幸せでない、と感じる事に罪悪感や不安を覚えてしまうとしたら
それは人間の業でしょうか。
人間の感情や思いというものは、ほんのちょっとした事で変化します。
変化を恐れて、「今自分は幸せだ！」と無理に思い込んだり、
「私は幸せじゃない」と落ち込む必要はありません。
「幸せでない」と感じる人は、環境や経済的な事に恵まれている可能性があります。
恵まれていない人は、衣食住が足る事に大きな幸せを感じるかもしれません。
それらを既に持っている人が、幸せを感じるには、
より大きな刺激が必要になってくるのです。
これは、良し悪しの判断ではなく、およそ人間社会というのは
そういうものなのだと、私は解釈しています。
だから、幸せな自分も不安な自分も同じように大事にしてあげる事ができれば
それが人間にとっての大きな幸福かもしれません。
