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「自分の物語を創る」情報の整理と分析、その事例。

こんにちは、Space-radです。

 

前回のブログ記事に引き続き、事例を立てて実際に情報の整理をやっていきます。

 

dragon-cosmos.hatenablog.com

 

 

 

モデルとなる人物を選ぶに当たり、実在の人物を選択するとなると、

歴史上の人物に限定されてきます。

私は時々歴史の動画やブログ記事も読んだりするのですが、

誰か一人をここで上げられるほど、詳しく精通している人物もいないため、

結局の所、架空の人物に落ち着きました。

 

ですが、私は子どもの頃からドラマという物を一切見ませんし、

最後に読んだ漫画はワンピースの10巻前後(途中で止めてしまったので)、

バイオハザードを最後に新しいゲームも全く手つかずですし、

最後に見たアニメは確か「ハウルの動く城」だったように思います。

 

仕方がないので、私が昔好きだった漫画からモデルを取ることにしました。

 

 

そこで、「聖闘士星矢」の双子座のサガをモデルとして選びました。

 

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蛇足ですが、漫画のキャラとはいえ、

かなり厳しい分析結果となってしまいました。

 

もしかしたら、中には気分を害される双子座の方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

 

このサガという人は、アテナを補佐する時期教皇候補と言われながら、

教皇になる事ができず、自分を指名しなかった前教皇を殺害後、

アテナ殺害未遂も犯した人物です。

 

現代に置き換えると、自分の大好きな会社の専務役になれず、

ムカついて人事の人達を殺害しちゃった感じですかね。

 

情報の整理、分析を行うに当たり、どうしてもキャラクターへの

主観的な解釈が入りますが、あくまでも一連の流れを説明するための作業ですので、

難しく捉えないでいただければ幸いです。

 

 

 

①認知・知覚パターン

人に親切にする事、人のために働く事、規範やルールを守る事、強くある事、

節度を保って礼儀正しく振る舞う事。

礼儀を失する事、他人(特に弱者)を傷つける行為・人。

礼儀や規範を基準に物事を決断する、聖闘士としての誇り(平和を守るという事)。

 

(分析)

ルールや規範を守る事に強いこだわりがあり、

少しでもそこから外れる事を極度に嫌う傾向が高い。

自分自身にも厳しいが、他人に対しても厳しい姿が垣間見える。

ともすると、自分の価値観を知らず知らずの内に他人にも押し付け、

人間関係で躓きやすい傾向があると推測できる。

また、自分にも厳しいので「こうあるべき自分」から大きく外れると、

精神的なバランスを崩しやすいのではないかと考える。

更には、判断基準が自分自身ではないため(その国や世界で取り決められた

『他人が決めた』ルールや規範)、自分の内面と深く向き合う事を恐れている

可能性も充分に考えられる。

 

 

②自己知覚パターン

教皇のような人になりたい、正しくない行いはしたくない、

一般人と違い、聖闘士なので皆の模範となる様な立派な行いをしなければならない。

聖闘士として正しい行いを常日頃から意識している所を褒めたい、

言動や振る舞いが礼儀正しく親切であると褒められる。毎日沐浴している。

双子の弟から偽善者と呼ばれた事への不安、

愛と平和のために戦っている事が、もしかしたら無駄かもしれないと

思った時に恐怖や絶望を感じる、教皇になれない自分を無力だと思う。

 

(分析)

やはりここでも「正しい」「礼儀」などのキーワードが出ている。

教皇」という位は誰からみても「立派である」事を意味する為、

他者から見た自分をかなり強く意識している。

そのため、自分自身の行いに対して相当厳しく律している様だが、

それは自分自身のためというよりは、世間に対して立派であるように、

という心の顕れではなかろうか。

「自分のやっている事が無駄かもしれないと思うと恐怖や絶望を感じる」

教皇になれない自分を無力だと思う」

というこの2つの文章から読み取れることは、「理想の自分になれない、

そうでなかった時」への恐怖や無力感なのではないだろうか。

人間は常に矛盾した複雑な思いや感情を抱える存在のため、

挫折や敗北に直面した時の精神的ダメージが危惧される。

 

 

③役割・関係パターン

正しいとか優しいとか強いと言われると嬉しい、汚い言葉は使わないようにしている。

自分自身が最も安心・信頼できない、前教皇を殺してしまった、

偽善者と言われるのが一番傷つく。

自分の仕事はとても重要な仕事だと思う、人に親切にすると喜んでもらえる、

仕事が全て。

弟は悪い事ばかりしているので兄としてとても恥ずかしい、

弟を正しい道に導いてやるのが家族としての役割だと思う。

 

(分析)

役割・関係においても「他者から見た自分」が強く前面に出ている。

しかしその反面、自分自身を最も安心・信頼できないとしており、

本当の自分を他者に見せることへ、並々ならぬ恐怖や不安を

抱いているのではないかと推測できる。

仕事に対する依存性が強く、自分自身の心の拠り所も「仕事」のみと

なってしまっている事から、仕事が上手くいかなくなってしまった時に、

自分を支える物が何もない、という危機的状況にさらされる可能性が高い。

また、弟に対しても「他者から見て立派であるかどうか」を気にしているため、

他人と自分の人生を同一視し混同してしまう傾向があると考える。

 

 

④性・生殖パターン

自分は聖闘士(軍人)なので体や精神を鍛えるのは当たり前、

女性や子ども、老人は力のない非力な存在なので、男性が守るのは当たり前。

精神的な性別など考えたこともない。

弟のことは恥ずかしいと思っている、

早く改心して皆に紹介できるような立派な人物になってほしい。

女性が安心して妊娠・出産・子育てができる世の中になるように、

自分は一生懸命働かなくてはならない。

 

(分析)

性別に対してかなりステレオタイプな価値観の持ち主なため、

現在の社会状況と適応できていない可能性が高い。

本人にそのつもりはなくても、「差別」と受け取られてしまいかねない

言葉が随所に並んでいる。

これは、自分自身の性別に何の疑問も持っていない事を示唆するが、

それと同時に、性別に対する揺らぎや不安が抑圧されている可能性もある。

「女性が安心して出産するためには、男性が一生懸命働かなくてはならない」の

根拠となる情報が不足しているため、詳細は不明である。

 

 

⑤コーピング・ストレス耐性

ストレスは適度にある方が仕事に張りが出てよい、アテナの御前は緊張する、

一人でいると落ち着く、弟に偽善者と言われた事は絶対誰にも言えない。

他人のために起こったり泣いたり喜んだりするのはとても素晴らしい事だ、

自分のために感情を露わにするのは恥ずべきことだ。

 

(分析)

「ストレスを100%悪い物」としていない所に、自身の仕事振りへの

自信が垣間見える。

これは多少の危機的状況に陥っても、自分なら乗り越えられるという

自己肯定感からだと推測する。

その一方で一人で過ごす事を落ち着くというのは、誰もいなければ、

他者からの評価を気にせずにいられる、という事だろうか。

自分を信頼したいという欲求と他者から評価されたいという欲求の狭間で、

常に強い緊張状態を強いられているが、その一方で「ストレスは適度にある方がよい」

としているのは、他人に殉ずる生き方こそが自分にとって相応しいと

考えているためか。

偽善者と言われた事をひどく気にしながらも、他人の為に感情表現する事は

良い事だとしている。

心の中では他人の為に生きたいと強く願いながらも、

自分自身の行いが100%他人を喜ばせはしないのではないかという不安感が、

他者評価や偽善者という言葉に過剰反応しているのかもしれない。

 

 

⑥価値・信念パターン

人々が平和に暮らすためにはルールやマナーは絶対だ、

平和や正義を乱すものは絶対に許せない。

正義や道徳は絶対であり、万国共通のものだ。

目に見えない存在を信仰し頭を垂れる事は尊い事だ、

正義や平和のために生きることには大いに意味がある、

常に自分の良心に従って生きている。

伝統や文化は素晴らしいものだ、後の世にも伝えていかなければならない、

これ以上戦争が起こらない事を科学に期待する、アテナには平和の維持を期待する。

人々が礼儀正しく振る舞い、お互いに支え合う姿は好ましく、正しい事だ、

愛や平和、正義を乱すものは絶対に許せない。

愛や平和、正義はお金に換えられない、

どんなに弟を恥ずかしいと思っても縁切りはできない、

意見の衝突が愛や平和、正義のためからくるものならば議論の余地はある、

どんな事があっても悪を受け入れるわけにはいかない。

 

(分析)

平和や愛、正義に対する思い入れが深い。

しかし、それに対する根拠や定義が曖昧である。

自分が思う平和・愛・正義が他人と一致しない事は、日常茶飯事の

出来事である。

そうなると、自分の理解の範疇を超えた相手を「悪」と認識してしまう

可能性がある。

そこから、他者との対立や不和が生じる可能性が大きい。

しかし、その一方で人々がお互いに支え合って生きる事を好むため、

根は平和主義者であることが伺える。

 

 

一気に書き上げたので、最後の方は疲れて適当な感じになってしまいました。

 

これを書いていて思ったのですが、自分で自分自身をここまで分析できるかと

聞かれれば、個人的にはかなり難しいと思います。

もしやるのであれば、信頼できるプロのカウンセラーか臨床心理士さんと一緒に

掘り下げていく、というのが一番安全だと思います。

 

昨今、スピリチュアル系でも国家資格のない方がこういう心の問題を

取り扱ったセミナーをやっていますが、かなりのハイリスクです。

 

スピ系のセミナーをやりたがっている方々の特徴のひとつとして、

心理学の知識が全くないか非常に浅いままやっている方が多いのです。

 

心という見えない問題を取り扱うからこそ、

その根拠となるものをしっかり明示していかないと、

そんなつもりはなくても、結果的にただの詐欺になってしまいかねません。