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就職氷河期世代と移民。

こんにちは、Space-radです。

 

移民の受け入れを反対しているブログ記事を読みました。

 

記事の概要は、

外国人労働者の受け入れを規制し、氷河期世代を救うべき」でした。

 

私はこの記事を見て、妙に神妙な気持ちになり、

「可能であれば、外国人労働者を受け入れてほしい」と思ってしまいました。

 

 

 

最初に書いておかなければならない事なのですが、

これは私個人の周囲で起こった出来事のみにフォーカスしています。

 

ですので、他の職業や環境の異なる同業の場合は、

また違う意見や見方があるという事を、重々承知していただきたいのです。

 

 

 

この「移民受け入れを規制しろ」という記事を読んだ時、

私の脳裏に別のブログ記事の事がよぎりました。

 

その別のブログとは、在英日本人の方のブログで、

英国がEU離脱に揺れに揺れていた時、

そのブログ主はこう綴っておられました。

 

英国人はとかく働く事を嫌悪する。

やっと何かの職が回ってきたとしても、

「こんなのは底辺のやる仕事だ!私たちの仕事ではない!」

と、選り好みする。

かといって、高位の職に就くために勉学に励むでもない。

そうこうしている内に、英国人が「底辺職」と烙印を押した仕事を、

移民に奪われていく。

そして、移民が収めた税金で働く意欲のない英国人を養うのだ。

しかし、それに気付かない英国民たちは、

「仕事がないのは、移民のせいだ!」と言って、

移民の受け入れ規制に嬉々として賛成する。

 

大雑把ですが、内容は確かこんな感じだったと思います。

 

そして、ふと思ったのです。

日本の現状もこれに近くなってきている可能性があるのではないか?と。

 

日本政府が「移民」に生活保護を優先させている、

というのは、一体全体どういう事なのでしょうか?

 

我々はただ移民に規制をかけろ!と喚くだけでよいのでしょうか?

しかし、日本に入ってくる移民全員が、

勤勉に働いているという論拠はどこに求めればいいのでしょうか?

 

 

 

私が介護施設に転職をしてから、早いものでもう3年目になろうとしています。

 

病院に勤めていたころ、私は「介護士さん(看護助手さん)」を、

「底辺」だと思ったことはありませんでした。

 

彼らはまっとうに就職し、病院の研修会や勉強会に参加し、

素行や態度に問題があれば、上司がきちんと指導します。

 

病院のヘルパーさんたちは、何かあればこまめに報・連・相をしにきてくれます。

看護師にとっても、助手さんはよきパートナーでありました。

 

しかし、介護施設で働き始めて数か月で、

私は、なぜ世間では「介護職が底辺」と呼ばれているのか、

ものすごくよく理解できたのです。

 

全ての人が、とは言いません。

しかし、ごく一部だとも到底思えないのです。

 

やる気はなく、しかしプライドだけは山のように高く、

何のスキルもなく、それを手に入れるための努力をしようともせず、

ひたすら楽をしてお金を儲けたい、という人が多かったように思うのです。

 

その人達は皆日本人です。

そして、なぜか私と同じ氷河期世代の人達ばかりでした。

 

しかし、その一方で外国人労働者と働く機会もありました。

中国、フィリピン、ベトナム…この辺りの出身の方が多いでしょうか。

 

彼らは第二言語である日本語を学び、懸命に働きます。

少々ぶっきら棒だったり、はっきり意見するような所はありますが、

正直、やる気のない日本人より遥かにマシだと、私は思いました。

 

そして、中流以上の層を相手に仕事をしている施設が、

外国人労働者を雇っている事例もあるのです。

 

日本ではよく

「いよいよ仕事がなくなったら、介護職にでも就け」

と言われます。

 

しかしこの仕事、やる気のない人や適性のない人はやらない方がいいと思うのです。

「誰にでもできる仕事」は「誰にでも向く仕事」ではありません。

 

アラフォーの無職の女性が、経験のない介護職の正社員の面接に行って、

落とされたというブログを見ました。

 

その方のブログを読んでいると、「なるほどな」と少し思ってしまいました。

ブログ内容のほとんどは、その日の食事の献立とお金がないという話ばかりでした。

 

そりゃあ、大手企業の正社員に比べれば、ハードルは低いかもしれませんが、

介護施設での正社員もそんなに甘くはないです。

 

そもそも、なぜ畑違いの介護職に就こうと思ったのか?

その理由が明確でなければ、新卒でもなければなかなか受かりません。

 

介護福祉士」の資格があったり、よその施設や病院での経験があれば別でしょうが、

余程の事がなければ、施設側も「正社員」は選びます。

 

私も介護施設をいくらか面接にいきましたが、

履歴書だけでなく、「職務経歴書」の提出を求められる事も少なくありませんでした。

 

つまり、介護職にしろ看護職にしろ、

それだけ施設には舐めてかかってくる人がいる、という事なんだろうと思います。

 

介護職で正社員狙うなら、病院に行った方が確率は高いと思います。

入社後の研修会や勉強会、上司からの指導をきちんとやる気があるなら、

病院の方が余程手堅いです。

 

 

 

このような理由で、私はやる気のない扱いづらい氷河期世代ならば、

まだ外国人労働者と働きたい、と思うのです。

 

それは、我が儘な事なのでしょうか?