なんでもよし。

最早、何でも良い。

頑張るだけ…では、もう駄目なのかもしれない。

こんにちは、Space-radです。

 

今日は、職場の先輩の働き方を見て、普段から感じていた事を綴っていきます。

 

 

 

ある施設で、一緒に仕事をしている先輩看護師Aさんがいます。

といっても、その施設では看護師の夜勤はなく、派遣先で一人で仕事をするので、

他の看護師さんと顔を合わせる事はありません。

専用のノートか看護記録を見る事で、仕事の引き継ぎをしています。

 

Aさんは、文面から見るにとても真面目で、

派遣先のスタッフや看護師側の上司からも「真面目で、熱血」という

評価を受けています。

 

しかし、その真面目さというのがとても「杓子定規的」で、

派遣先のスタッフや上司のいう「真面目」とは、

「融通が利かず、若干扱いづらい」というニュアンスを受けました。

 

実際、私も彼女の仕事は

「真面目だが、融通が利かず、利用者のニーズに合わせられない」

という印象が強いです。

 

私個人の経験上、施設で働いている看護師さんには、

Aさんのように真面目だけれど、融通が利かないという人に

出会う確率が高いように感じます。

 

3食きっちり食べて、薬さえ飲んでいれば大丈夫、

リハビリができていれば、大丈夫、

一日1リットル前後飲めていれば、大丈夫、

血圧が安定しているから、大丈夫….。

 

そんな具合です。

 

ですから、たったの数回でも利用者さんが食欲不振を訴えたり、

薬を「毒」だと勘違いして、飲みたくない!と言い出した時に、

一番、看護師さんがパニックになっている、という状況を良く見かけます。

 

私なら、利用者さんの食欲がないのなら、病気や薬の副作用との兼ね合いや、

ご家族さんがたくさんおやつを食べさせたりしてないか、

便秘になっていないか、などを考えます。

 

薬であれば、どんな薬を飲んでいるかを調べ直して、

飲めそうであれば、優先的に飲んでもらう薬を選び、

どうしても駄目なら、主治医に報告して、異常がないか経過を見ます。

 

病院の看護師さんは、上記の事をみんな当たり前のように

やっていました。

しかし、施設の看護師さんは、それができない人が多く、

「医師の指示だから、絶対に薬を飲ませろ!」と、

介護士さんにプレッシャーをかける人もいます。

 

 

 

私は、最近思うのです。

今までだったら、「真面目で熱血」は素晴らしい美徳のひとつでした。

しかし、これからの時代はそれだけでは駄目なのではないか、と。

 

知識を一杯頭に詰め込んでも、現実できちんと応用できなければ、

それは意味がないんじゃないかと。

 

Aさんの記録を見ていると、とにかく鬼のように専門用語が出てくるのです。

でも、実際にはほしい情報はそれじゃない、と思う事がしばしばです。

記録もびっちり書かれています。

真面目なんだと思います。

 

でも、Aさんの記録を私はほとんど読んでません。

 

引き継ぎノートに同じことが書かれていたり、

あまり参考にならない情報しか書かれていないからです。

 

 

 

私は最近こうも思うのです。

 

Aさんは本当に真面目で熱血な人なんだろうか?と。