なんでもよし。

最早、何でも良い。

今、一番ナイチンゲール理論が必要な国。

こんにちは、Space-radです。

 

イギリスの新型コロナの変異種について、色々調べてみました。

 

私は知らなかったのですが、イギリスの方はとかくマスク着用を嫌悪されるようです。

(今年の夏ごろから、英国政府からマスク着用のガイドライン

発布されたようですが)

 

 

 

東洋人は、相手の表情を読み取る時に「目」を大事にしますが、

欧米の方々は「口元」を見て表情を読み取るそうです。

そこら辺の文化の違いもマスク着用に影響しているようですね。

 

talk.yumenavi.info

 

確かに、マスクを着用していても目元の表情が分かるので、特に不安を感じませんが、

サングラスをされてしまうと、「怖い」と感じてしまいますね。

口元が笑っていても、目が笑ってないんじゃないかなーと思ってしまいますし、

目が笑えば口角が自然と上がりますが、口角を上げても目尻は自然と

下がらないように感じます。

 

逆に、新型コロナウイルスが目の粘膜のみ好み、

視覚に何らかの障害を負わせるタイプのものだったら、

日本人はサングラスかけるんでしょうか?

 

私だったら渋々かけますが、サングラスかけるの忘れて外出、というのは

ざらにありそうです。

 

 

 

さて、イギリスの変異種を調べていてもうひとつ気になったのは、

意外と手洗いをしない人が多いらしい、という事です。

 

在英されている日本の方の個人ブログで、手洗いをあまりしない事について、

度々言及されていました。

 

これを見た時に「ああ、何かナイチンゲールの頃とあまり変わってないような

気がするなあ」と感じました。

 

ナイチンゲールが生きていた時代の英国は、産業革命による工業化が推し進められ、

国民の生活環境が大幅に悪化しました。

私が、看護学校で習った「看護覚え書」(ナイチンゲール著)には、

確かこういう記述があったと記憶しています。

 

換気をしろ、たまには布団を干せ、病人の体を拭く時にはお湯を使え、

食べかけの物をそのまま放置するな、

病態に応じた食事を出せ(牛肉スープばっかり出すな)…等々。

 

手元に本がないのでうろ覚えですが、当時これを読んだ日本人の私にとっては、

どれも当たり前すぎてちょっと驚いたのを覚えています。

 

でも、まあしょうがないのかなとも思うのですよ。

工業化・都市化が爆発的に押しすすめられて、国としてはとても豊かになったけれど、

急速な近代化に伴って、国民の労働・生活環境にまで手が回らなかったのでしょう。

まあ、その辺は産業革命が起こった大都市なら、

大なり小なりあることではないでしょうか。

 

 

 

英国における公衆衛生の在り方は、恐らくナイチンゲール前と後では、

大きく変化してるんでしょうけども、

現在の英国の状態にマッチングしてないのではないか?と、ふと思いました。

 

手をまめに洗う事を厭い、マスク着用も好まないのは、

風習や文化、気候に依存している部分もあるのではないかと考えるのです。

ただでさえ寒い土地柄なのに、殊に冷え込むこの時期には、

恐らく換気も渋るのではないでしょうか。(分かるような気もします。)

 

 

 

翻って、日本人はとかくナイチンゲールが大好きです。

恐らく、彼女の提唱した「免疫力を高めて、自然治癒を促進させる」という理論が、

古来日本から伝わる東洋医学の考え方と相性がいいんだと思います。

 

ただ、日本人の場合はナイチンゲールの理論を取り入れた結果、

更に「清潔」に対する概念に拍車がかかったような気がするのは、

私の気のせいでしょうか?

 

何かあると日本の看護業界では「ナイチンゲールに立ち返れ」みたいな風習が

あるように感じます。

 

 

今、一番ナイチンゲール理論が必要なのは、案外本場の英国なのではないでしょうか?