なんでもよし。

最早、何でも良い。

聴いてる?

こんにちは、Space-radです。

 

私はよく職場で人と人との間を取り持つ役割を担うことが多いのですが、

色んな人の話を聞いていて気になるのは、

「人の話を聞くのが苦手な人は、自分の言いたい事を上手に伝えられない」

という事と、

そのような人に限って「自分の話をちゃんと聞けない相手が悪い」と言い切る事です。

 

「何であいつはちゃんと人の話を聞いてないんだよ!?」

という主旨の愚痴ともぼやきともつかぬ言葉を聞く度に、

この人はいつも自分の心の声を無視して生きてきたんだろうなあ、と感じます。

 

 

 

俗にいう「人の話をきいてない」の「きく」は、

「聞く」ではなく、「聴く」を指しているように感じる。

人の話をきけない人は、「聞けない」のではなく「聴けない」のだと思う。

 

「誰」が「いつ」、「どこ」で「何」を「なぜ」「どのように」必要なのか?

5W1Hを踏まえた上で相手の話を聴かなければ、情報の精度が著しく落ちる、

という事を理解していない。

結果として「言った言わない」という水掛け論になってしまう。

 

普段から、自分の中の心の声を意識していると、

「自分は本当はどんな風に感じて(思って)いたんだろうか?」と

気付く場面が訪れる。

本当は今の仕事はとてもしんどい、でもみんなが頑張っているから、

そんな事は思っちゃいけない、と自分の心の声を封印し続けてきた人が、

「人の話を聴けないし、自分の言いたい事を伝えられない」のではないか。

 

 

 

立て板に水、というような話し方をする人が、

本当の意味でコミュニケーション力があるとは、私は思えない。

途切れ途切れでも朴訥な表現であっても、

「伝えよう」「受け取ろう」という熱意がなければ、それは誰にも伝わらない。

 

相手の言い分を「受け取ろう」という姿勢があるからこそ、

相手の「伝えたい」という熱意を引き出す事ができる。

勿論、その逆も然りである。

 

 

 

他人と上手く「話す」ことに力を入れたがる人が世の中には多いが、

最も重要なのは「話す(与える)」力ではなく、

「聴く(受け取る)」力ではないのか。