昨日に引き続き、また蟹座の話をしていこうと思います。
蟹を代表する節足動物に限らず、蝶や蜘蛛などの昆虫類も、
内臓から脱皮をするそうです。
ところが、この「内臓」というのが、どうやら食道・胃・腸の
内側の事を指すようです。
食道・胃・腸の主な働きは、口腔内で細かくした食べ物を、
蠕動運動によって、胃に運び、胃酸によって殺菌したり、温度調整をし、
小腸で栄養を吸収して、大腸で水分のほとんどを吸収します。
そして、吸収された栄養は、血流によって、脳や細胞に運ばれ、
エネルギー源となったり、皮膚や骨、髪の新陳代謝に使われます。
小さい子どもが食事をするのは、成長する事と同義であり、
成人した大人が食事をするのは、身体機能の維持と
消費したエネルギーやミネラル・ビタミン補給を意味しますが、
高齢者が食事をしても、消化管も老化するので、栄養の吸収率は下がり、
身体機能の維持やミネラル・ビタミンの補給が上手くできません。
その、消化吸収を司る、食道・胃・腸の内部が全部入れ替わるのですから、
脱皮をする生き物の老化スピードは、必然的に遅くなります。
ただし、一回の脱皮に対するリスクは恐ろしく高いため、
脱皮の度毎に、死に直面する事となります。
これが、何を意味するのかと考えてみた所、
蟹座的変化・変容は、外面的変化よりも、
むしろ内面の変化を強く希求するものであり、
その変化の度毎に、精神或いは心、
もっといえばその人の持つ魂を損なう危険性を、
常に内包している、といえるのではないでしょうか。
さて、ここまで書いてくると、蟹座というより、
むしろ蠍座的性質を帯びてきました。
蟹座と蠍座で分けて考えている、という事は、
お互いは似て非なるもの、という事を意味しますので、
今後は、蟹座だけではなく、
蠍座の事も併せて考察していく必要性がありそうです。