奈良県、三重県、和歌山県にまたがる峡谷、瀞峡(どろきょう)に行ってみたい、
と思い立ち、GW期間中に一人で十津川温泉に行ってきました。
到着した日は、ひどい雨だったため、翌日は辛うじて曇りだったものの、
ホテル裏の川は増水し、濁ってしまっていました。
生憎の天候だったのですが、
瀞峡行きの村営バスも欠便にならずに運航するようだったので、
駄目で元々と思い、行ってみたら、不思議な事に、
瀞峡では全く水は濁っていませんでした。
今回は、瀞峡を見る事だけを目的として来ていたのですが、
宿泊したホテルの方から、熊野の玉置神社は村営バスが中止になった、
という話を聞きました。
私は、この神社の存在は知っていましたが、
最初から全く行く気はなく、完全に無視していました。
しかし、ホテルの人の話を聞いて、何となく興味を魅かれ、
スマホで調べてみると、「呼ばれないと行けない神社」という、
見慣れた表現を多数見かけ、何とも微妙な気持ちになりました。
この十津川温泉という所は、京都や大阪、名古屋のどこかから出発しても、
片道電車とバスで5~6時間(待ち時間、移動時間含まず)かかり、
車で行くにしても、3~4時間はかかるようです。
私は、車を運転できないので、電車とバスに乗っていったのですが、
このバスを4時間強(トイレ休憩20分含む)乗る事になります。
五条駅からバスに乗ったのですが、最初の30~40分は、
街中のため、停留所で乗り降りする人もそれなりにいましたが、
その内、山の中に入ると、誰も乗降せず、バスもスピードを出して、
十津川温泉に向かってひたすら走っていました。
このバスは、観光バスではなく、普通の市バスなので、
バスに乗り慣れていない私は、なかなか疲れました。
更に、十津川村から瀞峡に行くには、村営のマイクロバスに
乗り換え、一時間半弱は乗らなくてはなりません。
車だと、村営バスと違って大回りせず、もっと早く着くようですが、
30分も走ると、とにかく物凄く揺れるし、道路もどんどん狭くなるし
(それでも、対向車が来るのです)、ガードレールも所々ない、
180度はあるんじゃないかという凄いカーブを間髪いれず何回も曲がる、
という有様です。(運転手さんの運転は荒いとは思いませんでした)
ホテルの人が言うには、それでも瀞峡行きまでの道はまだいい方で、
玉置神社行きの道を運転するのが一番嫌だ、もうやりたくない、
と仰っていました。
余程の難所らしく、雨が降ると、
玉置神社行きのバスはすぐに止まってしまうらしいです。
ですので、車で観光にいらっしゃった方には、
時間はかかるけど、走りやすい迂回路を進めているそうです。
…というように、交通の便が非常に悪く、インフラが整って、
便利になったとはいえ、悪路は悪路なので、
本当に「よし!行くぞ!」と、ある程度玉置神社に関心がないと、
なかなか行けない場所にあるのです。
もっと言ってしまえば、人によって、呼ばれるものも変わってきます。
私は、ミッキーマウスやウッドペッカーには、
一度しか呼ばれた事がありませんし、
ハリーポッターに至っては、通りすがる事すらありません。
だから、あんまり深く考えず、自分の行きたい所に、
自分のペースで行けばよいのでは、と思いますね。
ちなみに、帰る日には、快晴でした。