吉野家が、炎上しています。
調べてみると、よく炎上している企業みたいで、
件の「若いお嬢さんに、吉野家に夢中になってもらう」
という発言も、さもありなん、という印象を受けました。
それにしても、「都会に出てきたばかりの、イマドキの若い人が、吉野家に熱中する」
という絵面が、どうしても想像できないのですが、
これ、吉野家創業当初の経営計画じゃないですよね?
コロナ前ですが、熊本の阿蘇山のような自然豊かな場所で生まれ育った、
当時20歳くらいの若い人たちと、関西の都市部で一緒に仕事をした事があります。
休憩時間に、休みの日にどこに行ったのかを良く話してくれたのですが、
京都なら四条河原町や烏丸、大阪なら梅田・難波・天王寺、兵庫なら神戸、
などの繁華街を、数時間かけて練り歩いては買い物するそうです。
(東京でいうと、渋谷や原宿のような感じですかね)
食事やお茶をするのも、事前にスマホで調べ、美味しいパンケーキや紅茶、
お洒落で安価なフレンチやイタリアンを出す店に行っていました。
普通に考えたらですね、地方で住んでいる人は、日常的に、
イオンのような大型ショッピングセンターに、家族で行くと思うのですよ。
(都心部に住んでいる人も、そういう人はおられるかもしれません)
それで、吉野家はですね、全国的に店舗展開してますよね?
吉野家以外の牛丼チェーン店も、大規模にチェーン展開している企業、
たくさんありますよね?
大型ショッピングセンターのフードコート内は勿論、
幹線道路脇にも、そういう店は良く見かけます。
という事はですね、地元で美味しいチェーン店の牛丼を食べる機会は、
多分、そんなに少なくないと思うんですよ。
そういう所で生まれ育った人は、都会でも吉野家に行きますかね?
北海道旅行に行って(ライブの遠征などで旅費を抑えたい場合は別ですが)、
美味しい魚介類やみそバターラーメン、
新鮮な乳製品を使ったスイーツを無視して、
吉野家に行く?って聞かれたら、私は、まあ、
「一緒に来る人、ちょっと違ったかな…」って、思っちゃいますよね。
ネットやスマホが普及する何十年も前から、
繁華街にどんな店があるか、とか、複雑な交通公共機関の乗り入れ、
流行の衣服に詳しいのは、どちらかといえば、
地元民よりも地方からいらっしゃった方の方が、圧倒的に多いです。
私の母もまた、地方から都会に出てきた田舎の人だったので、
当時まだ新しかった、マクドナルドやケンタッキー、
すかいらーくに良く連れて行かれました。
牛丼のチェーン店や、王将には行かなかったですね。
着る物も、私とは違って、非常にうるさかったです。
今回炎上したこの元常務さん、
経済や社会動向について、あまり良くご存知なかったのかもしれませんね。