最近、職場で介護スタッフの人事に関わる人が変わったため、
割とまともなスタッフが入るようになりました。
マネージャーが、非常に威圧的で、好き嫌いの激しい気分屋なため、
気に入らない責任者やケアマネ、介護スタッフを威圧し、
仕事のできる人材がこぞって辞めてしまい、本当に大変だったのです。
このマネージャーは、とにかく人を見る目がなく、
自分の意見を一切言わず、
ニコニコペコペコしてくれそうな人を基準に選んでいました。
特に、去年の夏からは、外国人(東南アジア系)を大量に雇い、
その殆どが、ニコニコと非常に愛想が良く、
自分の意見がない(考えない)人たちばかりだったので、
何かを叱ったり、注意したり、依頼しても、
そもそも考えない(やる気がない)ので、
日本語が理解できず(する気もない)、
ただただ、ニコニコヘラヘラしているだけでした。
その中で少数いた、仕事のできる人材だけが辞め、
このニコニコヘラヘラだけが居残り、
入居者さんからのクレームは増え続け、
遂には退去してしまう人もいました。
最近では、同じ外国人でも、最低限の日本語を理解し、
やるべき事はやってくれる人が増えつつあるので、
助かっています。
愛想なんか、格別良くなくたっていいのです。
仕事なんですから、失礼でなければ十分ではないでしょうか?
あのまま、あのマネージャーが人事に関わっていたら、
本当にこの施設は倒産する所でした。
ところで、このニコニコさん達が仕事ができないのは、
日本語が通じないからなのだろうか?と、
最近、疑問に感じる事がありました。
ある時、私はあまりにも日本語が通じないので、
試しにたどたどしい英語で話しかけてみました。
しかし、全く通じませんでした。
ただ、黙して無意味にニコニコされただけでした。
このような反応を見て、
彼らは、確かに言語的ハンデを背負っていますが、
母国語でも、案外、大した言語能力を持たないのではないか?
と、思ったのです。
実際、日本人で英語圏の国に働きにでかけたものの、
英語が全く話せず、しかし、地元の人が皆とても優しく、
仕事を手伝ってくれたので、英語が話せなくても大丈夫!
みたいな事をブログに書いている人がいましたが、
この日本人の立ち位置は、
私の職場のニコニコさん達と同様ではないのか?と、
強く感じました。
また、このニコニコさん達を見ていると、
どうにも自分の亡き母を思い出してしまいます。
私の母は、中卒で字が上手く書けず、大変口下手でした。
外では非常に大人しく、常に誰かの後ろをついて歩き、
自分の意見を持つなど思いもよらず、
それによって、自分の望みと大きくかけ離れた結果が現実になると、
家で子どもに不平不満をぶちまける、という人でした。
私は、この母と真逆の性格をしており、
集団に属していても、何か変だと思えば、結構あっさり離れますし、
自分がこれをしたいと思ったら、他人の事などおかまいなしです。
そんな私を見て、母は良く
「あんたは、よく一人でやるな(怖くて、自分にはできない)」
と言っていました。
しかし、私からすると、
「自分の大事な人生を、よく放棄できるな(怖くて、自分にはできない)」
と思ったものです。
ですが、そうは言っても、私自身も母の生き方には、
多かれ少なかれ、何かしらの影響を受けているのか、
第一印象で、他人に舐められやすいという短所を持っています。
大抵は、大きく印象が変わるようですが、
この辺、ちょっと自分も真面目に課題として取り組んだ方がいいかな、
という事を思いました。