こんにちは、Space-radです。
今日もまた、算命学について書いていこうと思います。
陽占の向かって左上にある星を、使命星といいます。
「使命星」とだけ聞くと、上手くイメージできないのですが、
別名「伴星」というらしいので、天文学の観点から、
この使命星を考えていきます。
少々泥くさいですが、まずは「使命」という言葉の成り立ちを調べてみました。
・使:横から見た人の象形+役人の象徴となる旗竿を手に持つ象形
=つかう・つかえる人
・命:冠の象形+口の象形+ひざまずく人の象形=神意を聴く人→神に与えられたいのち
この2つの漢字を合わせると、誰かの役に立つ命(存在)とも取れます。
話が急に大きくなってきたので、現実レベルに落とし込んで考えていきます。
誰かの役に立つ、とは、他人のニーズを満たす、という事です。
この「他人のニーズ」に対して、数や質を問うたり、
他人と比べたりすると、現実から一気に離れて大きく飛躍し、
現実では実現不可能な「使命」を自らに課してしまいます。
たとえば、街中で誰かが捨てたゴミを代わりに拾ったり、
スーパーで、他のお客さんが置きっぱなしにしたカゴを、
所定の位置に戻す事も、「誰かの役に立つ」事、すなわち「使命」です。
使命を果たすために、一番邪魔になるのは、
「自分や他人を卑下する心」です。
「使命」というものを、シンプルに考えると、
「自分ができる範囲で、できる事を、誰かのために行う事」ではないでしょうか。
ここで、重要な言葉がひとつ出てきました。
それは、「使命」は「自分だけ」では成り立たない、という事です。
「使命星」の別名は「伴星」といいます。
天文学においては、伴星それだけでは成り立ちません。
伴うための星ですから、自分とは違う、もう1つの星を必要とします。
主星が存在し、伴星と重力で影響しあう事で、初めて「連星」としての体を保ちます。
星は、進化しすぎて老化すると、ガス膨張を始め、最終的に爆発してしまいます。
しかし、星が連星を成している場合、
主星と伴星の距離が近いと、2つの星がくっついて爆発しない、
という現象が起きる事があるようです。
ただし、これには条件があり、お互いの星の質量があまり変わらない時にのみ、
爆発を起こさないようです。
老化した星の質量が大きく、かつ若い星との距離が近すぎると、
若い星が、膨張した老いた星に取り込まれてしまいます。
これをそのまま算命学に当てはめますと、
主星(自分自身)に注力し過ぎるのも、伴星(使命)に注力し過ぎるのも、
バランスを崩す原因となります。
大きく崩れた星のバランスは、晩年期になってから次第に現れ、
最悪の場合、取り込まれるか、爆発するか、
という結果になってしまうのではないでしょうか。
ただし、東西南北にも星は存在しますので、
この東西南北との因果関係も併せて考えると、
そこからもまた、色々な影響がでるような気がします。