こんにちは、Space-radです。
今回は、算命学でいう所の牽牛星…「牛飼い」について
考えていきたいと思います。
「牽牛星」というと、名誉とかプライドとか宝石などという、
いかにもキラキラした単語が並び、
この「牽牛」という言葉の本質が見えなくなる様に思いますので、
あえて「牛飼い」という言葉に置き換えて考えます。
さて、「牛飼い」について考えていくに当たって、
酪農や畜産について調べてみました。
こう改めて調べてみると、牛飼いというのは、
かなり血生臭い職業です。
現代において「牛」というものは、基本的に人間の食糧に分類されますので、
屠殺は勿論の事、家畜の間で疫病が流行れば、食の安全を確保するために、
食料になる事なく、殺処分されるケースも発生します。
同じように農業に携わるのでも、果樹園や田畑を管理していく農耕とは、
やはり随分と勝手が違うようです。
それでは、牛を「食用」ではなく、
「田畑を耕すための家畜」「牛車などの乗り物」として
見る場合とでは、一体どのような違いがあるのでしょうか?
「田畑を耕す」或いは「乗り物」として牛を使役する場合、
体が丈夫である事、力がある事、人間に懐きよく言う事を聞く事、
が重要です。
「食用」とするのであれば、体が丈夫で、
よく言う事を聞けばよいのではないでしょうか。
美味しいお肉になるためには、適度な運動は必要かもしれませんが、
強い力は、牛飼いの立場から見れば、あっても困るだけです。
随分、残酷な話になりますが、「家畜」という属性である以上、
「愛玩動物としてのペット」とは、全く立場が異なるのは、
仕方のない事なのかもしれません。
(愛玩動物が、みな等しく幸福か、と言われれば、それはまた別の話になります)
元来、牛という動物は、愛情深く、平等な集団を築くようです。
そして、飼い主によって牛の性格も随分と変化するようです。
という事はですね、愛情一杯に育てれば、牛もまたこれによく応じる、
という道理になるのでしょうか。
何だか、親子関係みたいですね。
どこかのブログで、牽牛星は女性性を表す星だ、と書いており、
とても不思議だったのですが、牛飼いの職業を実際に調べてみて、
その意図がよく分かりました。
母性という女性性が活性化されていないと、人様の役に立つ、
穏やかで愛情深い人材を育てる事はできない、という事なのでしょう。