なんでもよし。

最早、何でも良い。

何かをよく理解したいのなら、何も理解できていない事をよく理解する事。

こんにちは、Space-radです。

 

タイトルを「四次元ポケットの作り方」とどちらにしようか

迷ったのですが、こちらの方がより近いような気が致しましたので、

このような長いタイトルになりました。

(でも、四次元ポケットの作り方というタイトルもカッコいいので、

どこかで使いたいと思っています。)

 

およそ、学究肌といいますか学者肌といわれる人たちの悪い癖として、

分からない事を徹底的に理解しようとして、どツボにハマってしまう事があります。

 

 

 

看護学生時代の実習で、高血糖が原因でけいれんを起こした患者さんを

受け持たせてもらう事になりました。

 

そこで私は、「なぜ高血糖でけいれんが起こるのだろう?」と、

とても気になったので、調べまわってみました。

 

しかし、結局は自力で調べる事ができなかったため、

担当の教師に、なぜ高血糖でけいれんが起きるのか聞いてみた所、

返ってきた返事は、以下のようなものでした。

 

「それは、医師の領域だから、あなたはそんな事まで調べなくていい。

あなたの役目は、患者さんを治療する事ではなく、

患者さんが適切に治療を受けるための環境を整え、

患者さんにとって最適なタイミングで退院できるように、自立を促す事だ。」

 

私は、これを聞いてから、

「あまり調べ過ぎないようにする」という事を、

できるだけ心がけています。

 

私もどちらかというと、オタク気質なので、

ひとつの事を徹底的に調べようとする、悪い癖があります。

 

 

 

「看護の基本となるもの」を著したヘンダーソンは、

「患者の皮膚の内側に入り込むナースは、傾聴する耳を持っているに違いない」と

言いました。

 

私はそれを読んで、「いや、絶対無理」と思いました。

 

そして、私は「患者の全部なんて理解できない。

ならば、できる範囲で理解しよう」と考え方を変えました。

 

そして、私が利用者さんとの人間関係において一番意識している事は、

「相手を自分の思うような型に入れない」事です。

 

いい事も悪い事も、とりあえず淡々と聴く。

 

それでも、やっぱり自分の主観を完全に拭い去る事はできませんし、

人間はどうしても、無意識の内に他人を自分の心の中にある「型」に

当てはめようとしてしまいがちです。

 

 

 

ラポール(信頼関係)が、全く構築できていない関係性において、

対人相手に「傍観的探求心」を発動させると、

簡単に他人にトラウマを植え付ける事もできます。

 

koujinkai-nurse.jp

 

殊更に、対人関係というものは難しいものだと、常々感じています。

 

だからこそ、

「あの人、何してる人だか、全然分からん!でも、まーどーでもいっか!」

という大らかな人たちが、重宝されるのです。