こんにちは、Space-radです。
母性について、あれこれと思いを巡らしている時に、
ふと、菅総理が脳裏に浮かびました。
菅総理のあの風貌は、大変恐れ多い話なのですが、
私の母方の家系に何となく似たものを感じるのです。
母方の家系は、北陸地方の非常に寒い田舎の村の出身で、
詳細は分かりませんが、祖父が上京するのと同じタイミングで、
一家総出で村を出たそうです。
そして、この母方の家系は経済的に豊かではなく、
しかしとても勤勉で、苦労の末に学問や技能を修め、
専門職や大手の企業に就いた人がちらほらいるのです。
母方の親戚筋は、あまり多くを語りたがらない性質があり、
私は成人するまで、誰がどんな会社に勤めているか、殆ど知らずにいました。
ですので、玉堂星や龍高星を命式に持つ母にとって、
何かを学習するために、そんなに悪い家柄だったとは思えないのです。
しかし、母は小さな頃から勉強が大嫌いで、
手に職を就けるために専門学校に通わされても、
中退してしまうような人でした。
母は、田舎にいた頃の話を時々聴かせてくれましたが、
それは大抵愚痴でした。
母の家は、父子家庭だったため、
明治生まれの祖母(私から見て曾祖母)に畑仕事を手伝わされた事や、
厳しく躾けられた事を、随分根に持っているようでした。
玉堂星は、「母性」を表す星です。
これを主星に持つ母が、母親のいない家庭に生まれてきたのは、
「母なるものとは何か」を深く学び取る天命があったからではないか、
とそんな風に思うのです。
ところで、菅内閣のニュースを見た時、何かのスイッチが入ったように、
私の中にこのような感情が流れ込んできました。
私は絶対に菅さんの敵にはならないぞ…。
その当時、私はまだ算命学というものを知ってから非常に日が浅く、
なぜこんな気持ちになるのか、自分でもわけが分からないまま、
放っていました。
しかし、上記で述べたように、何となく菅総理から、
母方の家系と似た匂いを感じたものですから、
試しに菅総理の命式を出してみました。
そうしますと、菅総理も主星が玉堂星で、
母と同じく龍高星や車騎星的性質も持っておられるので、
やっと腑に落ちました。
私は多分、菅総理の中に「理想の母なるもの」を見ていたんだと思います。
理想の母、と言いますと、通常はとても優しくて大らかで、
聡明な女性を想像すると思います。
源氏物語でいえば、紫の上や藤壺の女御のような人たちでしょうか。
実際、私も菅総理の命式を見るまでは、そう思っていました。
でも、何かが違う様な気がして、これは何だろうと考えていますと、
「私の理想の母なるものは、弘徽殿の女御だ」と、思い当たりました。
弘徽殿の女御、というと、どうもあまりよいイメージはありません。
しかし、彼女は天皇の正妻、つまり国母です。
国母、という単語を思いついた時、
とても失礼な言い草になるかもしれないのですが、
成程、国母という言葉は菅総理にぴったりだ、と思ってしまいました。
しかし、「国母的母性を育てる」というのは、並大抵の事ではありません。
もしかしたら、私の母は、
その重圧に押しつぶされそうになっていたのかもしれない、
と思うと、母の内心の葛藤は相当なものだったのかもなあ、
としみじみしたのでした。