なんでもよし。

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縛られたい人

こんにちは、Space-radです。

 

あるひとつの施設で、中間管理職的役割を担う事になりました。

 

実質、給与が上がったり何か役就に就くわけではないのですが、

まあ、一番手ごろな人材が私だったのでしょう。

 

 

 

実は、私個人としては自分がこの役割を担う事で、

すごくほっとしています。

 

というのも、前任者の看護師とお局看護師の相性が、水と油だったからです。

そして、この施設には施設側が直接雇用している、

間に入ってくれる常勤の看護師さんがいないので、

訪問看護師同士(というか主に前任者とお局)で、よく揉めていました。

 

あまり先読みをせず場当たり的な対応の前任者と、

1から10までみっちりルールがないと動けないお局さん。

 

この2人はよく引き継ぎノート上でバトルをしていました。
(といっても、前任者はほぼスルーでお局さんが一人で暴れていただけですが)

 

その他の看護師さんは判断能力のある人たちばかりなので、

何も問題はありません。

 

 

 

普通に考えると、

こういう人間関係で中間管理職的役割を担うのは、

かなり面倒な事だと思うのですが、

…私は割とこういう役割は、嫌いではありません。

 

前の職場でも現場と往診医、ご家族さんとの間に入って、

色んなことを調整する仕事をよくやっていました。

 

上司には、私と施設側と往診医の三人で取り決めをして、

訪問看護師側には、必要な結果だけを降ろす形でよいか

確認しました。

 

上司は「ああ、いいよいいよ~、もうSpaceさんに任せるから~」

という返事でした。

ここの上司は放任主義なので、非常にやりやすいです。

 

 

 

さて、このお局さんですが、ここ数か月この人の仕事振りを見ていて、

気付いた事が2つあります。

 

それは、ルールでがちがちに縛られる環境を好むという事と、

コミュニケーション下手という事です。

 

たとえば、上司がお局さんに

「5千万円で商談まとめてきてね」と業者との取引を依頼したとします。

 

そして取引先で相手がお局さんに、

「大体5千万円くらいでお願いします」と言った場合、

商談を一旦休止し、自分の上司に電話をかけ、

「5千万円って言ってたじゃないですか!大体5千万円くらいって言ってますよ!

どういう事ですか!ちゃんと話つけたんですか!

5千万と1円になったらどうするんですか!」

と喰ってかかるような人です。

 

大袈裟でもなんでもなく、本当にこんな感じの人です。

上司もどちらかというと割とアバウトな人なので、

上司とお局さんの相性もあんまり良くないです。

 

私自身は、ルールでがちがちに縛られる事を非常に嫌うタイプなので、

初めはお局さんの考えがよく分からなかったのですが、

このお局さんは、本当は自分に自信がなく、不安が大きいので、

1mmでもルールを外れると、もう平常心を保っていられないようなのです。

 

また、「仕事ができない人」というレッテルを張られる事も、

このお局さんにとっては「生きるか死ぬか」の問題です。

 

がちがちなルールの中で生きているので、

自分の中の基準や理想を超えるような事態が起きた時、

つまり道を外れる事は、

このお局さんにとって、崖の下に真っ逆さまに落ちる事を意味します。

 

それだけ、狭く細い視野の中で生きているのだと思います。

 

だから、崖から落ちそうになると、死に物狂いで抵抗するのです。

実際には、道を外れてもそこにはまた別な道が存在します。

 

しかし、何らかの理由でこのお局さんは「道を外れて助かった経験」を、

した事がないのだと思うのです。

 

ですから、私は対お局さんに対しては、1mmも隙もない程、

がちがちにルールで縛り上げるつもりです。

 

ですが、この人は「自分の上司」と「医師」以外の指示には、

全く従う気はありませんので(道を外れると、死にますからね)、

そこは「嘘も方便」「建前」という武器をがんがんに使っていこうと思います。

 

 

 

 

それにしても、私がドSで良かったですね。