こんにちは、Space-radです。
あっという間に夏が終わり、秋です。
コロナに限らず、
寒い時期に流行りやすい疫病(インフルエンザ、ノロなど)の予防も、
引き続き意識していかねばならない時期です。
手洗い、うがい、マスク(鼻腔や口腔、喉などの免疫機構の乾燥の予防)は、
この時期には特に重要となってきます。
しかし、コロナの影響により、今後の経済活動は更にどう変化していくのでしょうか?
先日のドコモ不正引き出し問題と併せて、
自分のお金に対する考えや思いをまとめていきます。
私が一番最初に「お金とは何か?」を真面目に考えるようになったきっかけは、
「マネー・ショート」という映画です。
最初、私はこの映画には何の期待もしていませんでした。
何せ、経済のお話ですから、素人の私が見たって何にも理解できないんじゃないか?
とさえ思っていたのです。
だからといって、誰かに誘われて仕方なくこの映画を見に行ったわけではありません。
私はこの映画を一人で見に行きました。
目的はたったひとつ。
久々にブラッド・ピットを見たかったから。
もうどうしようもなく不純な動機ですが、当時の私は、母親の介護の事で妹と揉め、
病院での増える夜勤回数に、心も体も疲れ切り、
体調も少しずつおかしくなり始めていました。
そんな時に、気分転換に一人で映画でも見に行こうと思い、
選んだのが「マネー・ショート」でした。
しかし、この映画の素晴らしい所は、始めブラピ以外何も期待していなかった私が、
映画を見終わった後には、ブラピのことは頭から消し飛んでおり、
「お金とは何なのか?」という課題を、エンタメ感やユーモア満載で、
分からないは分からないなりに、楽しく私に教えてくれた所です。
それから約4年の間、私は「お金とは何か?経済とは何か?」を、
素人なりに知識を集め、考えてきました。
最終的に、私にも理解でき納得できる「お金とは?」の答えは、
お金=情報、自分の生活を支えるための道具、です。
電子マネーの登場により、お金は更に「情報化」の側面が強くなってきました。
20年程前には、他人の銀行口座からお金を下ろす、なんていう事は不可能で、
アナログな方法が横行していました。
しかし、今回のドコモ不正引き出し事件は、口座名義人に働きかけずに、
直接、第三者が本人の口座にアクセスすることが可能となったのです。
(勿論、ドコモのセキュリティの問題などもありますが…)
私は、この事件の概要を知った時、
「この先、お金(金融)というものに対する、
国民の価値や考え方が大きく変わるのではないだろうか?」と強く感じました。
ここ数年、私は銀行は増えすぎじゃないか?と個人的に感じていました。
日銀を頂点とし、三菱UFJや三井住友、りそな、みずほの都市銀を始め、
その下には65行の地方銀行、更には信託銀行に、ネット銀行…
一体全体、日本にはいくつの銀行があるのか?そんなにどんどん増やして、
一体誰にお金を貸すのか?と、とても不思議でした。
金融商品や株で儲けるのもいいけど、それをやっている人の何人が、
金融や経済活動に対する哲学や目的を持ち合わせているのか?
色んな疑問が私の中にありました。
私は一時不労収入に興味があり、株についても調べてみたのですが、
「数百万円程度の浮き沈みに一喜一憂する人は向かない」
という誰かのブログ記事を読み、それがとても納得できたので、
株はやらない事にしました。(元より、そんな頭もありません)
実際、知り合いで株をやっている人にも話を聞くと、
いかに希少な情報をいち早くゲットできるか?が最重要事項で、
その情報を得るためには、お金や勉強が必要であり、
更にそのお金や勉強のために、継続かつ安定した収入と時間がある人でないと厳しい、
という返事でした。
どちらにせよ、株をやるにはしっかりとした目的意識と哲学がないと、
大金持ちと言われるレベルにはなれない、と個人的に感じました。
世界の経済は刻一刻と変化し続けています。
日本は、長らく物品貨幣による経済活動を行っていましたが、
明治時代には銀行が創立されます。
やがて、第二次世界大戦が勃発し、その悲惨な戦争も1945年には終結となります
そして、その翌年、預金封鎖が起こります。
一部の高齢者が、タンス預金をする動機は、
恐らくこの預金封鎖を経験したからだと思われます。
今の日本で預金封鎖が起こる確率は低いと言われているようですが…
ドコモの事件を通して、
銀行に不信感を抱いた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
時代を振り返って、1980年代、日本はバブル経済に湧きます。
この時の経済は何においても「消費」でした。
(お金を)どんどん使って、(経済を)がんがん回せ。
個人的にはそんなイメージです。
しかし、やがてそれも脆くも崩れ去ります。
消費は冷え込み、就職氷河期時代がやってきました。
この様に人々のお金に対する態度は、時代と共に変化しています。
今までは、お金に対する知識があれば十分で、
その上技術があればたくさん稼ぐことができていました。
しかし、これからの時代はお金に対して「どう振る舞うか?」が、
大きなポイントになってくるのではないかと、個人的に思うのです。
それはたとえば、金持ちになりたかったら、金持ちらしく振る舞え、
というような安直な発想ではなく、
「お金にどう向き合い、どう付き合っていくか?」ということだと思うのです。
ですから、たくさんあればよい、という価値基準ではなく、
「自分の人生にとって、
どのくらいのお金が必要なのかを計算し、また、その理由や動機をより明確にせよ」
ということではないのかな…という気がするのです。
それは、個人・組織・国に関わらず、です。
さて、これからの時代、
私たちは「お金に使われるのではなく、上手にお金を使っていく方法を
個人で考えて実践していく」必要がありそうです。