なんでもよし。

最早、何でも良い。

障がい者の人権について、できるだけ生々しく書いてみる。

こんにちは、Space-radです。

 

私は看護学生だったころから、

障がい者の人権を大切にする、とは具体的にどういうことなんだろうか?

とよく考えています。

 

少し言いにくい言い方をすると、

「社会のルールを守れない人と同居する世界を、

一般の人達はどれだけイメージできているのだろうか?」

ということです。

 

 

たとえば「認知症」といっても、実に様々なタイプの方がいらっしゃいます。

 

昼夜問わず徘徊する人。

自分の思い通りにならないと、すぐに怒りだす人。

自分の排泄物を壁や床に塗りたくる人。(まれに食す方もいます)

勝手に人の部屋へ入る人。

自宅をごみ屋敷にしちゃう人。

食べ物じゃないものも食べてしまう人。

 

たとえば、毎日夜中の2時、3時に近所のインターホンを押しまくるような人が

隣に越して来たら?

相手は認知症患者です。

説明して、その場で納得しても、次の日、いえ数時間後には全て忘れています。

 

夜中の1時に台所でご飯を作ったり、洗濯機を回しちゃうような人が

隣に越して来たら?

相手は精神疾患患者です。

一般の人からしたら、どんなに非常識でも、

本人にとっては自力で家事ができているだけ、すごいのです。

 

片づけができなくて、マンション中に害虫や害獣を発生させちゃう人が

隣に越してきたら?

これは、私が実際に体験した話ですが、

住民の方は、いつもにこにこ笑顔で挨拶してくれるような、優しい人です。

 

 

 

みんなが寝ている時間に家事をするのも、害虫や害獣を発生させてしまうのも、

本人たちにとってみれば、自宅内での出来事だから、本人の権利です。

徘徊してチャイムを押しまくるのだって、本人にしてみれば、

適切な時間に、知人や友人を訪ねているつもりなのかもしれません。

 

もっと分かりやすく言うと、

重度のヘビースモーカーが自宅で何十本、何百本タバコを吸おうが、

本人の自由です。

そして、節制せずに肺病になるのも、それもまた本人の意志です。

 

障がい者の人権を守るというのは、

こういう人たちとともに支え合い、時に協力しながら、

暮らしていくということです。

 

 

しかし、メディアはそういう都合の悪い部分は一切報道せずに、

とても安易に老人ホームを「姥捨て山だ」と言ったりするのです。

 

勿論、安易に儲かるから、という理由で経営している施設も

たくさんあります。

だけど、それだけお金になる、ということは、

逆をいえば需要があるからだ、ともいえるのです。

 

 

 

そして、この不況で男女問わず、働く人が一気に増えました。

疲れて帰ってきて、自宅が排泄物まみれになっていたり、

ご近所から大量のクレームがきたり、警察から何度も連絡が来たりしたら、

多くの人は施設に預けることを考えるでしょう。

 

専門家であっても、頭を悩ましながら、あれこれ工夫しているのです。

 

 

だから、最後に言いたいのです。

メディアの上辺だけのきれいごとに妄信せず、

「どうして、みんな施設に預けるのだろう?」

という原因に、是非着目していってほしいのです。